デザインスタジオの未来を探る~Automotive Launch Tour 2017(2)

Autodesk Aliasでクリエイティビティの限界を打ち破ろう!

再びジョン・ウォンジン氏が登場し、Aliasを使って短時間で3Dデザインまで行なう手法を紹介した。
これはデザイナーが〝3Dモデリング〟ではなく〝3Dデザイン〟を担当するものだ。

 

Automotive Launch Tour 2017デザインスライド01

まずはAliasでスケッチをさっと書く。Aliasは、3Dモデリングをするための道具と理解されるが、充実したスケッチ機能も持っているとのこと。

Automotive Launch Tour 2017デザインスライド02

スケッチをAlias SpeedFormに読み込み、まず大きな形から作っていく。事前にAliasで重要なカーブを作っておくと Alias SpeedForm で作業しやすくなる。

Automotive Launch Tour 2017デザインスライド03

Alias SpeedForm は手直ししても面が離れないため、デザイナーが簡単に形を作れるという。

Automotive Launch Tour 2017デザインスライド04

大きな形が出来たら全体のプロポーションとバランスをデザイン。細かなところが必要なら分割もしていく。

Automotive Launch Tour 2017デザインスライド05

ある程度形になったら再びAliasに持っていき、スケッチ機能を使ってディテールを検討。

Automotive Launch Tour 2017デザインスライド06

VREDに持っていきレンダリング。

アイデアスケッチ15分、スケッチの読み込み3分、Alias SpeedFormで3Dデザイン60分、Aliasで開く2分、3Dスケッチでデザインリファイン15分、レンダリング作成10分でここまでのものが作れるとのことだった。
ウォンジン氏は「今でもできるので是非やってみてください」と呼びかけていた。

 

Autodesk Alias 2018の新機能紹介

続いてオートデスクの中島氏により、Alias 2018の新機能が紹介された。
まずはモデリングから。Skinでは、他の機能に追加されたシェイプオプションを使えるようになった。同じくSkinには、インキャンバスツールの表示制御も追加されている。
また、Surface Filletでの内部境界連続性のチェックと上限次数可変への対応、MS Draftでの連続性チェックと反転、Trimでのトリム側領域の保存なども解説された。

Autodesk Alias 2018スライド

UIで最初に取り上げたのはクラッチキーカスタマイズ。これにより、他のソフトウェアと操作感をそろえるという。
レイヤーではもらったファイルのレイヤーカラーを一発変更できるランダムレイヤー色、コピー&ペースト操作の改善などが行なわれている。選択した対象を表示したままにしておけるHide Unselectedのオプションも、2018で追加された。

最後に、STEPの新規格AP242のサポート、DWGのインポートとエクスポートの復活、VREDとの相互運用性の改善などについても説明された。

後半は、SpeedForm 2018の追加機能が紹介された。一つ目はBevel。今までは相対値だったものが、絶対値設定が可能になった。
続けて、Edit Formでのマニピュレータの移動方向設定、Latticeでの個別のサーフェス指定なども説明。短い時間ながら、多数の機能が取り上げられたセッションだった。

 

よりよいデザインを生むためのデジタルとフィジカル間の素早い連携

引き続き、中島氏がデジタルとフィジカルの連携を解説。
デジタルのモデルを作成しNCで削って手で修正、それを取り込んで反転して全体を作って仕上げ、また取り込んで修正する……といった工程をできるだけ簡単に、と送り出された製品が『PowerMill』『PowerInspect』だ。

デジタルとフィジカル間の素早い連携

PowerMillでは、カッターパスの確認も容易。Aliasのモデルを直接読み込んで加工用の台に載せる、切削をシミュレートする、といった作業がNCのソフトを知らなくても簡単に行なえる。
実際に修正したクレイモデルはレーザースキャン等でスキャンして取り込みPowerInspectでCADモデルと位置合わせ、VREDで確認する、面を貼り直すなど、ひとつひとつは目新しくないものだが、流れるように作業できるようになっている。
オートデスク製品で、時間効率が改善されることが示されたセッションだった。

 

3へ続く)