Aliasが生み出す、自由なモデリング環境(有限会社znug design・前編)


2005年、根津孝太氏によって設立された有限会社znug design(ツナグ デザイン)。根津氏はトヨタ自動車に入社し、愛・地球博『i-unit』コンセプト開発リーダーなどを務めた後に会社を設立した。

やわらかい布製超小型モビリティ『rimOnO』などのプロジェクトを推進しているほか、トヨタ自動車コンセプトカー『Camatte』『Setsuna』、ダイハツ工業『COPEN』、サーモス・真空断熱ケータイマグ『JMY』『JNL』、Afternoon Teaランチボックス『LUNCH WARE』、タミヤミニ四駆『Astralster』『RAIKIRI』などの開発も手がけている。

クリエイティブコミュニケーター/デザイナーとして活躍する根津氏に、「町工場から世界へ」を掲げ注目された電動バイク『zecOO』の開発について伺った。


zecOOの開発における『Alias』の重要性

zecOOはモーター最大出力50kW、モーター最大トルク144Nmというモンスターマシン。こういったハイスペックな部分が目を引くが、独特なフォルムも注目を集めた要素のひとつだ。デザインはもちろん根津氏によるものだが、実はすべてを一社で手がけたわけではない。

実際の製作については、オーダーメイドバイクの製作で30年以上の実績があるオートスタッフ末広が担当している。

根津氏「zecOOは本当に自分が欲しいものを作ろうということで、オートスタッフ末広さんと一緒にやりました。本当に手弁当で集まって下さった方の力を結集して作ったバイクなんです」

根津氏のデザインは、ハンドドローイングのスケッチからスタートすることが多いという。それをAliasに取り込み、そこからモデリングを進めていった。

zecOOのデザインは未来的だが、電動バイクの設計における〝必然〟もちゃんと盛り込まれている。この両者をうまく着地させたのがAliasだった。

根津氏「当然走るものですから〝なんとなく〟ではダメで、しっかり寸法をおさえながらモデリングしていきました。これはAliasのいいところだと思っているんですけど、〝現実と夢の両方に片足ずつ突っ込んで、夢もあるしちゃんと作れる〟という着地点を見つけ出せる。そういう場なんですね、僕にとっては」

また、根津氏はAliasの使い心地についても、高く評価している。

根津氏「デザインをする時は、いろんなことを考えながら、『よしこれだ』というものを練っていく、作りだしていくというプロセスがまずあります。その時、クリエイティビティを阻害しない、むしろ高めてくれる、そういうツールの作り方になっていると思っています」

社外のメンバーとのコラボレーションが重要だったzecOOの開発。そこでは、Aliasのコンセプトデザイン機能だけでなく、レンダリング機能も役立ったという。

根津氏「Aliasはキレイなレンダリングもできるので、デザインを自分でレンダリングして一緒にやってくださる方に見せることができます。その時に、見た方のモチベーションがどれだけ上がるか、というのが僕としては勝負ですね」

Aliasは現実と夢の両方を同時に考えられ、クリエイティビティを阻害しないツールであると再認識できたお話だった。後編では、Aliasとほかのツールとの連携についてお届けする。

後編へ続く)