Aliasが生み出す、自由なモデリング環境(有限会社znug design・後編)

2005年、根津孝太氏によって設立された有限会社znug design(ツナグ デザイン)。クリエイティブコミュニケーター/デザイナーとして活躍する根津氏に、「町工場から世界へ」を掲げ注目された電動バイク『zecOO』の開発について伺った。

前編では、クリエイティビティを高めるツールである『Alias』での、現実と夢の両方を同時に考えられるデザイン、モデリングが語られた。後編では、Aliasと他ツールの連携へと話が進む。


zecOOの開発におけるAliasと他ツールの連携

根津氏が制作したデザインしたzecOOのデザインは、Aliasのデータのまま設計担当者へ渡された。担当者はそのデータをInventorに取り込んで設計が進めていき、zecOOの製品版が完成した。こういったデータのやり取りは、もう定番になりつつあるという。

根津氏「自由になったつながりの中で、どれだけクリエイティブにチームを組めるか、そこがやっぱりキモだと思っています。そうなってくると、デジタルツールの役割というのは大きくなっていく。Aliasのデータを投げて、Inventorに入れて設計をやっていただいて、というようなフローがもう出来つつあります」

zecOOは製品版でも、1台1台がハンドメイドで製作して提供される。このような製品提供形態や、打ち合わせなどで活躍しているのが、Showcaseだという。

根津氏「Showcaseを使えば、例えば色などいくつかのオプションが選べるという時に、その場で見せてあげることができます。こういった経験はすごく特別なものになると思っていて、そういうインタラクティブツールとして価値が非常に高いな、と考えています」

根津氏は、前編でも語ってくれたツールとしてのAliasとモチベーションの関係について、こうも語ってくれた。

根津氏「チーム全体のモチベーションが上がって、なおかつそれが実現可能なものであれば、やっぱりその『モノ』っていうのは普通では行けないところまで到達できる可能性があると思っています。そのモノの形を作り出す道具であるとともに、ものづくりの最初のベクトルを明確にして『一緒にこっちに進んでいこうよ』というビジョンを作り出す、そういうツールでもあると思っています」